家庭用の冷蔵庫はリサイクルの対象製品です。そのため、こわれるなどしていらなくなった場合でも「粗大ごみ」として処分できません。このように法律でリサイクルすることが決められている家電製品は、すでに確立されているルートを通して製造業者に戻しましょう。
この記事では佐世保市民の皆様が利用可能な冷蔵庫の処分方法を紹介しています。近い将来、冷蔵庫の買い替え等を予定されている方は、ぜひ参考にしてください。
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法律で決まっている冷蔵庫のリサイクル
冷蔵庫をリサイクルすることは、「特定家庭用機器再商品化法」という法律で定められています。しかし、なぜ冷蔵庫をリサイクルしなければならないのでしょうか?
特定家庭用機器再商品化法では、冷蔵庫のほかにテレビや洗濯機、エアコンをリサイクルの対象に定めています。これらの製品には実は再利用できるバーツ等が使われており、金銀銅を含む金属も多数使われています。これら4つの品目だけではなく、パソコンやスマホ、携帯ゲームなどの小型家電製品は、実は再利用可能な資源の宝庫です。近年、話題になった「都市鉱山」は、まさにこれらに含まれる金属のこと。東京五輪のメダルが都市鉱山から抽出された金属をリサイクルしたものだったことは、記憶に新しいところです。
少し話はそれましたが、このように冷蔵庫にはリサイクル可能な資源が含まれているため、製造業者まで戻すことになっているのです。
リサイクルの対象になっている冷蔵庫とは
法律でリサイクルの対象になっているのは以下の家庭用製品です。
・冷蔵庫
・冷凍冷蔵庫
・ワイン庫
・保冷庫・冷温庫
・冷凍庫
・ポータブル冷蔵庫(バッテリー式と車載式を含む)
・アンモニアを冷媒に使用した吸収式冷蔵庫
・ペルチェ素子方式冷蔵庫(電子冷蔵庫)
聞き慣れないものもありますが、これらの製品は適切なルートを通じてメーカーに戻す必要があります。
なお、機能は似ていても「保冷米びつ」はリサイクルの対象ではありません。業務用の製品も当然のことながら対象外です。
佐世保市民が利用できる冷蔵庫の処分方法
佐世保市民の皆様が利用できる冷蔵庫の処分方法、というか利用できる「窓口」は3つあります。その3つの窓口は以下のとおりです。
・家電販売店
・不用品回収業者
・指定引取場所
法律は、原則として冷蔵庫を販売した業者に製品を回収する役割を与えています。したがって、使っている冷蔵庫がこわれたときには、ユーザーは原則として製品を購入したお店に連絡します。
しかし、ユーザーが冷蔵庫を入手するルートはそんなに単純ではありませんし、生活環境が変われば購入したお店に回収を依頼することができません。そのために不用品回収業者や指定引取場所という選択肢が用意されているというわけです。
家電販売店を利用して冷蔵庫を処分
まず、原則とされている家電販売店を利用する処分方法から説明します。家電販売店を利用する場合、「ただ処分するとき」と「買い替えるとき」では回収を依頼する店が異なるので注意が必要です。
冷蔵庫をただ処分するときは、原則どおりに製品を購入したお店に回収を依頼してください。
一方、冷蔵庫を買い替えるときは新しい製品を買うお店に回収を依頼します。このほうが、回収依頼や古い冷蔵庫の引き渡しがスムーズに進むからです。
家電販売店に回収を依頼するときに限ったことではありませんが、冷蔵庫を処分するユーザーは、製品の運搬やリサイクルにかかる費用の一部を負担することになっています。これらはそれぞれ「収集運搬料金」「リサイクル料金」という名目の費用です。収集運搬料金は回収する業者が独自に設定しているので業者に確認する必要がありますが、リサイクル料金は製品で決まっているので、以下のページで調べることが可能です。
不用品回収業者
佐世保市に転入された方やネットオークションなどで個人売買により冷蔵庫を手に入れた方、また冷蔵庫を購入した家電店が閉業してしまった方は、家電販売店を利用して処分することができません。不用品回収業者はこうした方たちにとってベストな選択肢です。家電販売店と同じように電話で連絡をすれば冷蔵庫を引き取りに来てくれます。
もちろん、業者選びは重要です。ただ、ニュースで報じられるような悪徳業者は、ホームページやGoogleなどの口コミを参考にすれば避けられます。所在地や連絡先が曖昧で口コミが見つからない、または極端に悪い業者を選ばなければいいだけです。
不用品回収業者に冷蔵庫の回収を依頼するときも、家電販売店と同じく収集運搬料金とリサイクル料金を負担する必要があります。
こんなときは不用品回収業者一択
不用品回収業者は、以下のような状況にお困りの方には唯一の選択肢です。
・冷蔵庫といっしょに不要な家財を処分したい
家電販売店は不用品を収集している業者ではないので、冷蔵庫を含むリサイクル対象家電しか回収できません。不用品回収業者は家庭の不用品ならほぼすべて回収できます。
・冷蔵庫を大至急処分したい
不用品回収業者は即日の対応も可能です。
・日時を指定して冷蔵庫を処分したい
家電販売店もできるかぎり日程を合わせてくれますが、さすがに営業時間外の時間帯には対応してくれません。不用品回収業者は早朝でも深夜でも対応可能です。
指定引取場所
家電販売店を利用できない方にはもうひとつ、「指定引取場所」という選択肢があります。指定引取場所は家電の業界団体が全国に置いている回収拠点です。物流業者やロジスティクス関連の業者が回収拠点として機能していることが多く、佐世保市でも「佐世保ダイキュー運輸(株)」がこの役割を果たしています。
指定引取場所を利用する場合は冷蔵庫を自力で運ばなければならないため、自家用車かレンタカーを用意する必要があります。車の準備が整ったら、搬入前にリサイクル料金の納付を済ませます。
搬入の流れ
先ほど紹介した「再商品化等料金一覧」のページでリサイクル料金額と支払いに必要な情報(製造業者等名コードと品目・料金区分コード)を集めます。
郵便局で家電リサイクル券を入手して必要事項を記入後、リサイクル料金を納付します。
家電リサイクル券を冷蔵庫に貼り付けたら、つづいて冷蔵庫を指定引取場所に搬入してください。
・佐世保ダイキュー運輸(株)
住所:佐世保市新行江町539-1久留米運送(株)内 電話:0956-30-7285
佐世保市の指定引取場所は、祝日を除く月曜日から金曜日の9時から12時と13時から17時までオープンしています。土曜日は不定休、日曜日はお休みです。
指定引取場所を利用する場合は自己搬入なので収集運搬料金がかかりません。
まとめ
法律でリサイクルの対象に定められている家庭用の冷蔵庫は、やはり定められたルートを通じて製造業者に戻す必要があります。佐世保市でも「家電販売店」「不用品回収業者」、そして「指定引取場所」を利用することで、適切に冷蔵庫をリサイクルすることが可能です。
長崎えびすサポートは、佐世保市を含む長崎県内全域で家庭の不用品を回収しています。冷蔵庫などのリサイクル対象家電を含む不用品の処分を予定されている方は、ぜひご連絡ください。即日の見積もりや回収作業、不用品の買取にも対応可能です。