店じまいなどの理由で厨房機器を処分する場合、家庭ごみ同様に粗大ごみとして処分することはできません。飲食店用の冷蔵庫は家庭用冷蔵庫とはつくりが異なることもあり、処分の際も専門の業者に依頼する必要があります。
この記事では長崎市で厨房機器を処分する方法を紹介しています。厨房機器を売却する方法も紹介しているので、参考になれば幸いです。
厨房機器は産業廃棄物
飲食店を営んでいる人は当然、ご存じのことと思いますが、厨房機器は産業廃棄物なので、家庭の台所にある家電製品とは処分方法がまったく異なります。粗大ごみで捨てることなど当然、できません。
事業所から出るごみでも事業系一般廃棄物に該当する場合は長崎市が受け入れていますが、それでも一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者に委託して処分する必要があります。
産業廃棄物は許可を持つ業者しか運べない
厨房機器は産業廃棄物だと説明しました。産業廃棄物は法律により20種類に分けられており、これらを運搬や保管、処理をするには許可を得る必要があります。したがって、産業廃棄物である厨房機器を処分する場合は、産業廃棄物を運搬する許可を持つ業者に運んでもらわないといけないわけです。
長崎市で厨房機器を処分する方法
長崎市で厨房機器を処分する場合は、廃棄のほかに売却処分する方法も考えられます。高額な厨房機器は中古のニーズも多いので、動作する場合は売却処分も検討しましょう。
不用品回収業者(産業廃棄物収集運搬業許可業者)に収集を依頼
単純に厨房機器を廃棄処分する場合は不用品回収業者を利用するのがおすすめです。ただし、「産業廃棄物収集運搬業許可」を得ている業者でなければなりません。
さらに、業務用冷蔵庫(冷凍庫)を処分する場合は注意が必要です。これらの製品には冷媒が使われており、その種類によって取り扱いに必要な許可が異なるからです。冷媒の種類は庫内に貼り付けてある品質表示ラベルで確認できます。
・フロンガスが使われている場合
フロンガスが使われている冷蔵庫を処分する場合は、「第一種フロン類回収業者」と「産業廃棄物収集運搬業」の2つの許可を持つ業者に依頼します。
・ノンフロン(微燃性)が使われている場合
「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者に収集を依頼します。必ず微燃性の冷媒が使われていることを業者に伝えてください。フロンガスが使われている製品を運搬できる業者に依頼することも可能です。
・ノンフロン(可燃性)が使われている場合
「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者に収集を依頼します。必ず可燃性の冷媒が使われていることを業者に伝えてください。
買取業者に売却
厨房機器を新品でそろえると非常に高額になります。そのため、中古の厨房機器には一定の需要があります。
まず、売却先として考えられるのが「買取業者」です。リサイクルショップのように店舗を構えている業者もありますが、買取に特化した業者もあります。新しいに越したことはありませんが、ニーズの多い厨房機器なら少しばかり古くても値段がつけられるかもしれません。
なお、不用品回収業者も厨房機器を買い取っています。処分費用との相殺になりますが、費用の節約につながります。
自力で売却(フリマアプリやオークション)
フリマアプリやオークションサイトを利用して厨房機器を売却してもいいでしょう。実際、Yahoo!オークションにも数多くの厨房機器が出品されています。オークションなら不動の機器でも部品取りとして売却できるかもしれません。しかし、なんと言っても重量物ですから、出品物の配送(受け渡し)の方法を考える必要があります。したがって、誰にでもかんたんに出品できるわけではありません。手間を考えると、業者に査定を依頼して、買い取ってもらえなかった場合は廃棄処分するのが現実的かもしれませんね。
まとめ
長崎市で厨房機器を処分する方法を紹介しました。産業廃棄物にあたる厨房機器は、当然のことながら家庭ごみでは処分できません。産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者に収集を依頼してください。
業務用冷蔵庫(冷凍庫)は冷媒が使われているため、産業廃棄物収集運搬業許可だけでは業者が運べない場合もあります。フロンは地球温暖化の原因物質とされているため、法律で運搬や保管が厳しく制限されているからです。
長崎えびすサポートは、不要になった厨房機器を回収することが可能です。処分にお困りの方は、ぜひご相談ください。